ピッチング

光と自然車の挙動において三大要素というものがあります。
ひとつめはローリングです。車に乗っていて「ロールが大きい」とか「ロールが抑えめ」とか言われることがあります。ステアリングを右に切ると、車は逆の左へ荷重移動します。「ボディが外へ振られる」などと表現されることもあります。これがローリングであり、つまりは左右移動のことです。ふたつめはピッチングです。車を加速させるとボディの前側は上がり、後側は沈み込みます。逆にブレーキを踏み込む、あるいは減速させると前側は沈み、後側は上がります。この現象のことで、つまりは前後上下運動と言えるものです。三つめはヨーイングです。ヨーイングとは、車の重心を中心に回転する力のことで、分かりやすく言えばスピンもそのひとつです。この三大要素は、車の挙動において不可避であり、すべての車に存在しています。とはいえ、各々の車の性格、セッティング、各部のレイアウトによってそれらの要素が意識的、無意識的に加減されます。例えば、全高の高い車は必然的にロールは大きめとなります。また足回りの調整でロールを抑える例も少なからず存在します。ピッチに関しては、経年によって起こりがちになる場合があります。これらの原因は多くの場合、ショックアブゾーバー、ブッシュ等の劣化によるものです。ロールやピッチが大きめの場合、一般的には車酔いなどマイナス要素として捉えられます。しかしながら、車のボディ構造の問題、足回りの性格的な要素から、ピッチがある種快感とも言えるほど車の重要なキャラクターになっている場合があります。前者はジャガーXJ、後者はふわふわとした乗り心地が味の一部のアメリカ車が挙げられます。

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